先進国の日本人が途上国でホームレスになるという皮肉な現実『日本を捨てた男たち』水谷竹秀(著)
よんだー。
日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」 (集英社文庫)
- 作者: 水谷竹秀
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/06/26
- メディア: Kindle版
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この本に書いてあることは、油断したら誰にでも起こる可能性があるんだなー、と思ったよ。ほんとに。
先進国の日本人が、途上国フィリピンでホームレスとして生きる皮肉な現実、、、
外国で有り金をすべて使い果たし、困窮状態になる日本人って毎年一定数いて、そういう人たちを「困窮邦人」って呼ぶらしい。
んで、それが圧倒的にフィリピンが多くて、なんでかって言うとフィリピンパブ。
だが 、外務省や事情に詳しい在留邦人などによると 、この国で一般的とされる困窮邦人は 、フィリピンクラブ (フィリピンでの一般名称は 「カラオケ 」 )で出会った女性を追い掛けて渡航する日本人男性が圧倒的に多い 。
(本文より)
フィリピンバプを巡って転落した経緯を、5人の困窮邦人の取材から明らかにされてるよー。
非モテと高すぎるプライド
コレこの本を読んで、ほんと痛感したこと。
この本に出てくる困窮邦人は、大体共通点があるんだけどそれは2つ。
- プライド高くて他人に頼れない
- 人間関係が希薄
この2つはマジで死活問題。
プライドについては文字通り。
「見栄ですね 、単なる見栄です 。それだけです 。要するにつまらん見栄を張ってるからこういう困窮状態になっちゃった 。そう思ってますよ 。滅金は所詮は滅金ですわ 、本物じゃない 。滅金を本物のように偽っても 、そりゃ駄目 。いつか剝がれる 。ばちがあたったんです 。
思い描いた理想と現実の乖離を受け入れられず 、 「プライド 」だけ保っている 。だから若いフィリピン人女性に男としての自尊心をくすぐられると舞い上がってしまい 、あと先考えずにこの国まで追い掛けてしまうのではないだろうか 。
んで、人間関係について。
人間関係がうまくいっていない人間が、フィリピンパブにいったら急にチヤホヤされて勘違いしちゃうみたいなケース。
まー、もちろん金なんだけど。笑
女 、薬にはまっている人が多い 。ああいう味を覚えちゃうと駄目なんですよ 。人間は堕落していくもんなんだと思いますね 。だいたい 、 6 0 、 7 0のおじさんを本気で愛してくれる若い女の子なんていませんよ 。結局はお金ですよ 、お金 。そういうのを自覚しなきゃね
日本人は A T M (現金自動預払機 )としかみられていないのか 、と思った瞬間だった 。
あとは、日本にいた頃から親や兄弟などの親族との関係が破綻してたり。
彼らの親や知人に話を聞き 、その人生や暮らしを追っていくと 、 「 (困窮は )自己責任ではない 」という仮説はあらかた崩れ去った 。
日本にいた頃からの親族への不義理から、信頼の一切を失ってしまうケースが多いね。
こう思うとやっぱり、
- クッソみたいなプライドなんか捨てて可愛げのある人になって、
- 普段から周りとの信頼関係構築を怠らない
って姿勢が大事だね。
いやー、考えさせられる本だった!(感想薄っぺらw
気になる人は読んでみるべし!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」 (集英社文庫)
- 作者: 水谷竹秀
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/06/26
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